2023年9月7-9日の3日間で、第94回日本動物学会大会(山形大会)が山形大学小白川キャンパスが開催されました。
兵庫県立大学の梅園良彦教授と共同で、シンポジウム「プラナリア −Regeneration and Beyond–」をオーガナイザーとして開催しました。
シンポジウムは「プラナリア」と名付けられましたが、寄生性の扁形動物や多岐腸類のヒラムシなどのトピックも取り上げられ、内容は恒常性の維持機構、有性化因子、行動、寄生の多様性、体液の浸透圧調節など多岐に渡りました。その結果、プラナリアに関する知識を深めたい方だけでなく、さまざまな現象について幅広く学ぶことができる機会となりました。
さらに、このシンポジウムでは、基礎研究の楽しさを参加者全員で共有することを目指しました。また、裏テーマとして、話す内容「何を語るか」だけでなく、発表者「誰が語るのか」も重視しました。
プラナリア ― Regeneration and Beyond ― オーガナイザー: 井上 武 Takeshi Inoue (鳥取大学・医学部・医学科) 梅園良彦 Yoshihiko Umesono (兵庫県立大・理・生命科学) S9-1 プラナリア成体における Wnt/ß-catenin シグナル経路の恒常性維持機構 Homeostatic control of Wnt/ß-catenin signaling pathway in adult planarians 梅園 良彦 Yoshihiko Umesono (兵庫県立大・理・生命科学) S9-2 プラナリア生殖様式転換現象の鍵物質「有性化因子」:過去、現在、そしてその先へ Sex-inducing substances in planarians:Past, present, and beyond 小林 一也 Kazuya Kobayashi (弘前大学・農学生命・生物) S9-3 プラナリアの緻密なダンス:自発運動による環境応答行動の確率的制御Dance of planarians:Probabilistic control in environmental responses via spontaneous movements. 井上 武 Takeshi Inoue (鳥取大学・医・適応生理学) S9-4 寄生性扁形動物の多様性 Diversity of parasitic platyhelminthes 佐々木 瑞希 Mizuki Sasaki (帯広畜産大・原虫研・節足動物) S9-5 広塩性の扁形動物でひもとく海から淡水/陸上への進出をもたらしたメカニズム ―プラチトシン&ビヨンド― A mechanism of the land/fresh-water invasion by“pioneering”euryhaline planarians - Platytocin and Beyond - 坂本 竜哉 Tatsuya Sakamoto,濱田 麻友子 Mayuko Hamada,森 俊輔 Shunsuke Mori,坂本 浩隆 Hirotaka Sakamoto (岡山大学・牛窓臨海)
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